サマルカンドからブハラへ、AfrosiyobやSharqの列車で、または車でラバティ・マリクの隊商宿、マリクのサルドバ、ヌラタのチャシュマの泉、ギジュドゥヴァンの陶芸工房を訪ねながら。2026年11月時点の所要時間や料金、それぞれの旅に合う移動方法をご紹介します。
情報・料金・時刻表は2026年11月4日時点で確認済み
サマルカンドからブハラへの移動は、ウズベキスタンのシルクロードを巡る旅の定番区間です。両都市の距離は約270 km。高速列車なら2時間足らずで到着しますが、車でほぼ1日かけて向かえば、国内でも指折りの道中の見どころに立ち寄れます。
このガイドでは、2026年11月時点の情報をもとに、鉄道と車の両方をご案内します。列車の種類や時刻、料金、予約方法、ブハラの駅の利用案内に加え、11世紀のラバティ・マリクの隊商宿とドーム型の貯水施設、ヌラタの聖なる泉、ギジュドゥヴァンの陶芸工房まで、道中で訪ねたい場所をまとめました。Afrosiyobの料金、座席クラス、車内サービスについては、別記事のAfrosiyob鉄道ガイドで詳しくご紹介しています。
サマルカンドからブハラへ:移動方法と所要時間
- 高速列車(AfrosiyobまたはJaloliddin Manguberdi):約1時間40分〜1時間55分
- 急行列車(Sharq):約2時間50分
- 専用車で直行:約4〜4.5時間
- 専用車でラバティ・マリクとギジュドゥヴァンに立ち寄る場合:ゆとりを持って7〜8時間
- 専用車でヌラタまで足を延ばす場合:10〜11時間の長い行程、またはユルトキャンプで1泊する2日間
- 乗合タクシーまたはバス:約4〜5時間。安価ですが、途中の観光には立ち寄れません
両都市での滞在時間をできるだけ確保したいなら、鉄道がおすすめです。隊商宿や貯水施設、工芸の村々など、都市の間に残るシルクロードの面影に触れたいなら、少なくとも片道は車でどうぞ。往復する旅なら、片道を鉄道、もう片道を車にすると、どちらの魅力も楽しめます。
サマルカンドからブハラへ、鉄道で
タシケントからブハラへ向かう高速列車は、すべてサマルカンドに停車するため、毎日複数の便を利用できます。
- Afrosiyob:Talgo製の高速列車。エコノミー、ビジネス、VIPの各クラスがあり、サマルカンドからブハラまで約1時間47分〜1時間56分です。
- Jaloliddin Manguberdi:2026年5月に運行を開始した、ヒヴァへ向かう新しい高速列車。エコノミーとVIPクラスがあり、ブハラまで約1時間40分〜1時間55分です。
- Sharq:在来線の急行列車。開放型の2等座席と1等コンパートメントがあり、所要時間は約2時間50分です。
ブハラ、ウルゲンチ、ヒヴァ方面への夜行寝台列車もあります。ただし、サマルカンドを通るのは夕方か深夜のため、この短い区間の移動よりも、さらに西のヒヴァへ向かう方に適しています。
予約の際に知っておきたいのは、これらの列車の多くがタシケント始発で、かなりの座席が全区間を通して販売されることです。サマルカンド発として購入できる座席は一部に限られ、タシケント発では空席があっても、人気の午前便はサマルカンド発では満席と表示される場合があります。春と秋は早めに予約しましょう。
サマルカンド〜ブハラ間の列車時刻
2026年秋のサマルカンド発ブハラ行きの主な列車は、以下のとおりです。
- 08:23 Afrosiyob、到着は10:10頃
- 09:13 Jaloliddin Manguberdi、到着は10:54頃
- 09:43 Afrosiyob、到着は11:39頃
- 10:49 Afrosiyob、到着は12:36頃
- 11:46 Sharq、到着は14:35頃
- 13:33 Jaloliddin Manguberdi、到着は15:27頃
- 22:13 Afrosiyob、到着は00:01頃
ブハラからサマルカンドへ向かう場合、利用しやすい列車の出発時刻は、おおむね10:57(Jaloliddin Manguberdi)、15:09、15:35(Jaloliddin Manguberdi)、16:22、16:55(Sharq)、18:14です。所要時間は1時間40分〜2時間30分。03:34頃と05:21頃の早朝便もありますが、旅行者にはあまり利用しやすい時間帯ではありません。
おすすめは、サマルカンドを08:23または09:43に出るAfrosiyob。昼食前にブハラへ到着し、午後は旧市街の散策、夕暮れにはラビハウズでのひとときを楽しめます。時刻表は季節によって変わり、運行日が限られる列車もあるため、特定の便に合わせて旅程を組む前に、ウズベキスタン鉄道の公式サイトで最新の運行情報をご確認ください。
サマルカンド〜ブハラ間の鉄道運賃と予約方法
ウズベキスタン鉄道はタシケント発の公式運賃を公表していますが、サマルカンド〜ブハラ間の短区間については公表していません。2026年11月時点で、この区間のAfrosiyobのエコノミー座席は、通常165,000〜200,000スム(約US$14〜17)が目安です。ビジネスとVIPはそれよりかなり高く、Sharqはより手頃です。運賃は変動し、オンライン予約では手数料も加算されるため、これらは目安とし、検索時に正確な金額をご確認ください。
購入方法:
- 公式電子チケットサイト(eticket.railway.uz)またはウズベキスタン鉄道のアプリで購入:会員登録後、本人確認書類として外国旅券を選び、パスポート番号を正確に入力してカードで支払います
- 駅の窓口で購入:パスポートを持参し、スムで支払います
- 旅行会社や海外の販売代理店を通じて購入:通常は手配手数料がかかります
乗車券は出発日の最大60日前から発売されます。旅行当日は必ずパスポートを携帯してください。駅の入口と車両への乗車時に確認があります。払い戻し、荷物、駅の保安検査については、Afrosiyobガイドで詳しくご案内しています。
ブハラの駅はカガンにあります
この区間でよく驚かれるのが、ブハラの鉄道駅はブハラ市内にはないということ。列車が停車するのは、旧市街から南東へ約12〜15 km離れたカガンの町にあるブハラ-1駅です。
駅から旧市街までは車で20〜30分。ブハラではYandex Goが利用でき、最も手軽な選択肢です。出口で客待ちをしている運転手は高めの料金を提示するため、乗車前に金額を確認しましょう。旧市街に泊まる場合、ラビハウズ周辺のゲストハウスには歩行者専用の路地に面した宿も多く、車で入れる最寄りの通りから数分歩くことがあります。
ブハラから出発する日は、列車の時刻の少なくとも1時間前には旧市街を出ましょう。夕方はカガン方面の道路が混み合うことがあり、駅の入口では保安検査もあります。
サマルカンドの駅はレギスタン広場から約6 km、車で15〜20分です。TourEastの旅では、両都市の駅でドライバーがお迎えし、駅と滞在先の送迎を手配いたします。
サマルカンドからブハラへ、車でたどる昔の隊商路
道路はザラフシャン川に沿って西へ延び、ナヴォイを経由しながら、かつて両都市を結んだ隊商路にほぼ沿って進みます。距離は約270 km、立ち寄りなしで約4時間〜4時間半です。路面はおおむね良好ですが、町を通る一部の区間では速度が落ちます。
車での移動方法:
- ドライバー付き専用車。このガイドで紹介する場所に立ち寄れる唯一の方法です。ホテルや旅行会社を通じて手配する場合、2026年の料金は片道US$80〜140程度が目安で、車種、立ち寄り先、運転手が英語を話せるかどうかによって変わります。ガイドが同乗すれば、それぞれの訪問がいっそう味わい深いものになります。
- 乗合タクシー。サマルカンドからブハラへ、乗客が集まり次第出発します。安くて速い反面、史跡には立ち寄れず、荷物のスペースも限られています。
- バス。両都市のバスターミナル間を運行しています。最も安価ですが時間がかかり、どちらのターミナルも歴史地区の外にあります。
夏は早めに出発しましょう。6月〜8月のナヴォイ州を通る区間は昼頃には非常に暑くなるため、屋外の見学は11:00前がおすすめです。
ラバティ・マリクの隊商宿とマリクのサルドバ
ブハラまでの道のりを3分の2ほど進んだナヴォイの西郊に、背の高いレンガ造りの門が幹線道路の脇にぽつんと立っています。これがラバティ・マリクです。1068年〜1080年にサマルカンドを拠点に統治したカラハン朝の君主、シャムス・アル・ムルク・ナスルが築いた王家の隊商宿で、2つの大都市を結ぶ道を行き交う君主や隊商のための、要塞のような宿泊施設でした。
現在残るのは、アラビア文字の銘文が刻まれたテラコッタに縁取られた壮大な入口の門と、その背後に低く連なる壁の遺構が中心です。1950年代、敷地を貫くアスファルト道路の建設によって建物の大部分が失われ、門も1968年の地震で大きな被害を受けた後に修復されました。それでも、シルクロードにおける王家の休息所の姿を、今に力強く伝えています。
道路の向かいには、レンガ造りのドームで覆われた貯水施設、マリクのサルドバがあります。ザラフシャン川から地下水路で引いた水を蓄えていました。サマルカンドとブハラの間に広がる乾いたステップでは、こうした施設が隊商の命を支えていたのです。階段を下り、ひんやりとした内部からドームを見上げてみてください。
2023年、ラバティ・マリクとサルドバは、国境をまたぐ「シルクロード:ザラフシャン・カラクム回廊」の構成資産としてユネスコ世界遺産に登録されました。両方の見学で30〜45分を見ておきましょう。小さな遺跡博物館があり、少額の入場料を現金で支払います。
チャシュマ:ヌラタの聖なる泉へ寄り道
ヌラタは幹線道路沿いではなく、その北側、キジルクム砂漠の縁に連なるヌラタウ山地の麓にあります。サマルカンドからはおよそ200 km。この寄り道には数時間余分にかかるため、道中をゆっくり楽しみたい方や、アイダルクル湖近くのユルトキャンプで1泊する予定の方に向いています。
ヌラタの中心となるのが、何世紀にもわたり巡礼の地とされてきた泉を囲むチャシュマの聖域です。水温は年間を通して約19〜20度に保たれ、池にはマリンカという魚が数多く泳いでいます。地元の人々はこの魚を神聖なものとし、決して食べません。泉の周りには金曜モスク、ドームのある霊廟、古い浴場、小さな博物館があり、その上方には、地元の伝承でアレクサンドロス大王に結び付けられている要塞の遺跡がそびえています。
チャシュマは今も信仰が息づく場所です。肩と膝を覆う控えめな服装を心がけ、女性はモスク用のスカーフを持参しましょう。ヌラタウとアイダルクルのユルトキャンプのガイドでは、この寄り道を1泊の旅に組み込む方法をご紹介しています。
ギジュドゥヴァン:陶器、ケバブ、スーフィーの聖廟
ブハラに入る前の最後の立ち寄り先は、市街から約45 kmのギジュドゥヴァン。ウズベキスタンでも特によく知られる陶芸の伝統を受け継ぐ小さな町です。ギジュドゥヴァンの陶器は、茶、黄土色、緑、黄色を重ねた温かみのある色使いが特徴で、フェルガナ盆地のリシタンに見られる青と白の陶器とは、趣を大きく異にします。
最も有名なのは、6代にわたり陶芸を営むナズルラエフ家の工房です。自宅には陶器の博物館と、実際に制作を行う工房が併設されています。ろくろや窯の様子を見学し、歴史ある作品に触れ、作り手から直接購入することもできます。大皿は重いため、飛行機で持ち帰る場合は梱包について相談しましょう。
ギジュドゥヴァンはケバブでもウズベキスタン全土に知られ、昼食にもぴったりの立ち寄り先です。町の中心には、1433年にウルグ・ベクが建てた小さなマドラサと、12世紀のスーフィーの師アブドゥルハリク・ギジュドゥヴァニの霊廟があります。彼は「ブハラの七聖人」の最初の1人とされています。七聖人の伝統については、ウズベキスタンのズィヤーラト(聖地巡礼)ガイドで詳しくご紹介しています。
鉄道と車、どちらを選ぶ?
- 時間が限られている方:鉄道がおすすめです。観光の時間をほとんど削らずに移動でき、朝のAfrosiyobなら昼食前にブハラに到着します。
- 工芸、建築、シルクロードそのものに関心がある方:車でラバティ・マリク、サルドバ、ギジュドゥヴァンに立ち寄りましょう。都市間の移動が、旅の中でもひときわ心に残る1日になります。
- 家族や3〜4人のグループで旅行する方:専用車の1人当たりの費用は、鉄道のビジネスクラスと同程度になることも少なくありません。出発地から目的地まで直接移動でき、カガンでの乗り継ぎも不要です。
- その先のヒヴァへ向かう方:サマルカンドからブハラまでは車で、ブハラからヒヴァまでは新しい列車を利用する組み合わせもおすすめです。逆の組み合わせでもよいでしょう。ブハラからヒヴァへの移動ガイドで、各方法を比較しています。
- 7月または8月に旅行する方:鉄道を選ぶか、車ならごく早朝に出発し、立ち寄り時間を短めにしましょう。
どの方法を選ぶ場合も、ブハラでは少なくとも丸2日の滞在を確保したいものです。ブハラ旅行ガイドでは、その時間を楽しむ過ごし方をご提案しています。
TourEastと行く、サマルカンドからブハラへの旅
TourEastでは、発売開始に合わせた列車の座席予約、カガンのブハラ駅でのお迎え、ラバティ・マリクやギジュドゥヴァン、そしてご希望に応じてヌラタにも立ち寄る専用車とガイドの手配を承ります。この区間は、少人数ツアーにも、プライベート旅行の行程にも組み込めます。





