
工房 · 何世紀にもわたる陶芸の伝統、2025年から世界工芸都市
リシタン陶器の工房
フェルガナ盆地の陶芸の町。家族の工房が地元の赤い粘土を成形し、植物の灰から作る釉薬イシコールをかける。それがリシタン陶器の深いトルコ石色とコバルトブルーを生む。
概要
タシケントのチャイハナの壁からブハラの土産物屋まで、至るところで目にする青やトルコ石色の皿は、たいていフェルガナ盆地の南端にある小さな町から来ている。リシタン(ウズベク語でリシトン)の陶芸は、その足元の土の賜物だ。地元の陶工たちによれば、きめ細かな赤い粘土は、ほとんど下ごしらえを必要としないという。技は家族の中で受け継がれ、この仕事に携わる人の数は、数百人の世襲の名工から約1000人まで推定に幅がある。2025年9月、世界工芸評議会はリシタンを「世界工芸都市」に認定した。
色を生む釉薬、イシコール
リシタンを語るうえで欠かせない言葉がイシコールだ。野生のステップの植物の灰に石英砂と鉱物の顔料を混ぜて作る、伝統的なアルカリ釉である。名工たちは自ら植物を集めて焼き、工房ごとに配合が少しずつ異なる。だからある名工のトルコ石色はより緑がかり、別の名工のものはより青い。絵付けの上にかけて焼成すると、イシコールはガラスのような深みを生み、青が釉の上ではなく釉の中に沈んでいるように見える。この技法はソ連時代、町の陶器工場が工業用の釉薬に切り替えたことでほぼ途絶えかけたが、古い配合を守り続けた名工たちによって復活した。
工房にて
訪問では、ひとつの作品が仕上がるまでを工房の庭で追っていく。粘土を練ってろくろで挽く、あるいは大皿ラガンのために型に押し当てる。白い化粧土をかける。細い筆でザクロ、魚、アーモンド、密な唐草などの文様をフリーハンドで描く。そして釉をかけ、窯で焼く。訪問者を迎えてきた歴史が最も長いのは次の二つの工房だ。
- ルスタム・ウスマノフの自宅工房。古いリシタン陶器を集めた小さな私設博物館があり、主に注文制作を手がける職人チームが働いている。
- ボブル通りにあるアリシェル・ナジロフのアトリエ兼学校。ウズベク陶芸で最も名の知られた一人で、弟子を育て、定期的にマスタークラスを開いている。
買い物と訪問
工房の見学には1時間、ろくろや絵付けを体験して昼食までとるなら2〜3時間を見ておこう。事前に電話するか、電話してくれるガイドと一緒に行けば、名工が在宅しているはずだ。工房の価格は定価か、それに近い。飛行機に乗るなら二重に梱包してもらい、作品は機内持ち込み手荷物で運ぼう。リシタンはコーカンドとマルギランを結ぶ道沿いにあり、フダヤル・ハン宮殿やヨドゴルリク・シルク工場と組み合わせた盆地の一日に自然に収まる。
見どころ
- 植物の灰から作るトルコ石色とコバルトブルーのイシコール釉
- ろくろを挽き、大皿ラガンを成形する陶工たち
- ザクロ、魚、植物文様のフリーハンドの絵付け
- ルスタム・ウスマノフの古いリシタン陶器の私設博物館
- アリシェル・ナジロフのアトリエと学校
- 茶碗の絵付けやろくろのマスタークラス
- 作り手の陶工から直接買える
ギャラリー








