ウズベキスタン・スムの仕組み、両替できる場所、ATMやお店で使えるカード、チップの目安、そして食事・タクシー・博物館の入場料の実際の費用まで。タシケントのチームがまとめた実用的なマネーガイドです(2026年11月更新)。
情報・料金・時刻表は2026年11月4日時点で確認済み
ウズベキスタンのお金事情は、10年前と比べるとはるかにシンプルになりました。2017年の通貨改革以降、公式の為替レートは一本化され、闇両替商はほぼ姿を消し、観光ルート上のどの都市でも外国のカードに対応したATMが簡単に見つかります。とはいえ、西ヨーロッパよりも現金の重要性は高く、到着前に知っておきたい現地ならではの習慣もいくつかあります。
本ガイドでは、スムそのもの、両替、ATMとカード、チップ、そして2026年11月時点で想定される物価についてご案内します。
ウズベキスタン・スムの基本
自国通貨はスム(ウズベク語表記は so'm、通貨コードは UZS)です。価格はどこでもスムで表示され、ゼロを省略して書かれることもよくあります。メニューに「45」または「45 000」とあれば、45,000スムのことです。
紙幣は1,000スムから200,000スムまであります。硬貨もありますが、目にする機会はほとんどありません。桁が大きいので、切りのよい数字で考えると便利です。10,000スムは1米ドルをやや下回る程度、100,000スムは8米ドルを少し超える程度、200,000スム紙幣は約17米ドルに相当します。
レートは変動制で、ウズベキスタン中央銀行が毎日設定します。2026年11月3日の公式レートは1米ドル=11,942スムで、2026年を通じておよそ11,900〜12,100の狭い範囲で推移しています。レートは変わりますので、ご旅行前に cbu.uz やお使いの銀行アプリでご確認ください。銀行や両替所は、公式レートに近いレートでスムを販売しています。
ホテルやツアーなど観光サービスの料金は米ドルやユーロで提示されることもありますが、法律により国内での支払いはスムで行います。ホテルでは、お支払い日のレートで換算されます。

両替できる場所
持ち込みやすい通貨は米ドルとユーロです。ロシア・ルーブルも広く両替でき、大手銀行の一部では人民元、英ポンドなどの主要通貨も扱っていますが、レートは見劣りします。
両替できる場所は次のとおりです。
- 銀行の支店、およびショッピングセンター、ホテル、市場にある小さな銀行の両替窓口
- タシケント、サマルカンド、ブハラの各空港の到着ホールにある両替カウンター
- 一部のホテルのフロント(通常、レートはやや不利です)
両替は手早く済みます。パスポートを提示して紙幣を渡せば、レシートを受け取れます。新しいデザインで、きれいで傷みのない紙幣をお持ちください。破れや書き込みのある紙幣、あまりに古い米ドル紙幣は、受け取りを断られたり割引レートになったりすることがあります。また、50ドルや100ドルの高額紙幣のほうが、小額紙幣より良いレートになる傾向があります。
路上の両替商は避けてください。今ではレート面の利点はなく、違法であり、偽札のリスクも現実にあります。おすすめはシンプルです。初日分として空港で少額を両替し、その後は市内の銀行窓口かATMをご利用ください。
ATMと利用できるカード
ATMはタシケント、サマルカンド、ブハラに数多くあり、ヒヴァをはじめとする地方の主要都市にもあります。多くは銀行の支店、ホテル、ショッピングセンター内に設置されています。
外国のカードでATMにもっとも広く対応しているのはVisaです。Mastercardも大半の銀行ATMで使えますが、すべてではありません。UnionPayはKapitalbankのネットワークを含め、対応するATMが増えていますが、対応範囲にはばらつきがあるため、予備としてVisaかMastercardをご用意ください。カードを挿入する前に、機械に表示されたロゴをご確認ください。国内決済では現地のUzcardとHumoが主流で、この2つのロゴしかないATMでは外国のカードは使えません。
実用的なポイントをいくつかご紹介します。
- 1回あたりの引き出し限度額は通常150万〜300万スム(約125〜250ドル)のため、複数回に分けて引き出す必要がある場合があります
- 現地の銀行では、お客様のカード会社の手数料とは別に、1%前後または少額の定額手数料がかかるのが一般的です
- ATMが自国通貨での請求を提案してきた場合は断り、スムを選んでください。機械側の換算レートはほとんどの場合不利です
- 大都市では、外国のカードに米ドルを払い出すATMもあり、ドルで持ちたい方に便利です
- カードが回収された場合にスタッフに相談できるよう、営業時間中に銀行内やホテル内のATMをご利用ください
銀行によっては、この地域での取引を初期設定でブロックしていることがあるため、出発前にウズベキスタンへ渡航することをお取引の銀行にお伝えください。
現金とカードの使い分け
カードは、中級〜高級ホテルの大半、タシケントのモダンなレストランやカフェ、大型スーパー、ショッピングセンター、そしてサマルカンドやブハラの観光中心部の多くの店で使えます。非接触決済も急速に広がっており、タシケントではタッチ決済対応の銀行カードやスマートフォンで地下鉄や市バスにも乗れます。
一方、次のような場面では今も現金が主役です。
- タシケントのチョルスー、サマルカンドのシヨブなどのバザール
- チャイハナ、プロフセンター、家族経営の小さなカフェ
- 家族経営のゲストハウス(とくにヒヴァや小さな町)
- 一部の博物館や史跡のチケット売り場
- 工芸工房(ただし、規模の大きなアトリエはカードに対応していることが多いです)
- ガイド、ドライバー、ポーターへのチップ
タクシーは、タシケントでは配車アプリ Yandex Go が定番で、サマルカンドやブハラでも利用できます。運転手に現金で支払うことができ、アプリでは予約前に料金が表示されるため、値段交渉は不要です。
実際には、多くのお客様が日々の支出用に30〜60ドル相当のスムを持ち歩き、ホテルや高額なレストランの会計はカードで支払い、数日おきにATMで補充されています。お茶、パン、公衆トイレ用に、5,000スムや10,000スムの小額紙幣もお手元に。200,000スム紙幣ではお釣りがないことがあります。
チップの習慣
チップはウズベキスタンの文化に本来根づいた習慣ではありませんが、観光の場面では定着しており、いつも喜ばれます。
- レストラン:多くのレストランやカフェでは、会計に10〜15%のサービス料が加算されます。上乗せする前にご確認ください。サービス料がない場合は、良いサービスに対して5〜10%を置けば十分です。
- チャイハナとプロフセンター:端数を切り上げる程度で十分です。
- ガイド:プライベートツアーや少人数制ツアーでは、各ガイドとの行程の終わりにチップを渡すのが一般的です。目安は、プライベートガイドで1日10〜20ドル、グループの場合は一人あたりそれより少なめです。
- ドライバー:プライベートツアーでは1日5〜10ドル。
- ホテルのポーター:10,000〜20,000スム。
- ハンマームの係員や公演の音楽家:少額のチップが喜ばれます。
チップはスム、ドル、ユーロのいずれでも構いません。感謝の言葉を添えて、さりげなくお渡しください。「ラフマット(ありがとう)」のひと言が心に響きます。

2026年11月の物価の目安
国際的な水準で見れば、ウズベキスタンは今もコストパフォーマンスに優れていますが、タシケントや観光の中心地では価格が着実に上昇しています。2026年11月時点の目安は次のとおりです。
飲食
- プロフセンターでのプロフ1人前:約35,000〜60,000スム。国家統計機関によると2024年末のタシケントの平均は35,700スムで、その後も価格は上昇しています
- 地元のカフェでの簡単な食事:約70,000スム
- 良いレストランでの飲み物付きディナー:1人150,000〜350,000スム
- タンドールで焼いたサムサ:約10,000〜20,000スム
- 丸いノン(パン):約5,000〜10,000スム
- チャイハナでの緑茶ポット:約5,000〜15,000スム
- 店で買うペットボトルの水(1.5リットル):約4,000〜7,000スム
交通
- タシケントの地下鉄・バス:電子決済で2,500スム、QRコードの1回券で3,000スム
- タシケントのYandex Go:最低料金4,600スム、市内の一般的な乗車で約20,000〜50,000スム
- アフロシヨブ号、タシケント〜サマルカンド間のエコノミー:約311,000スム
外国人成人の入場料
- レギスタン(サマルカンド):100,000スム
- シャーヒズィンダ廟群:50,000〜80,000スム(情報にばらつきがあります)
- グーリ・アミール廟:75,000スム
- アルク城塞(ブハラ):60,000スム
- イチャン・カラ共通券(ヒヴァ):約150,000〜250,000スム
ホテルでは、1人1泊あたりの観光税も加算されます。ゲストハウスの8,800スムから大型ホテルの66,000スムまでで、通常は請求書に記載されます。
博物館や交通機関の料金は変更されることがあるため、あくまで目安とし、現地到着後にご確認ください。
1日の予算の例
支出額を大きく左右するのは、何よりも宿泊と食事の選び方です。2026年11月時点で、宿泊費を除いた1人1日のおおよその目安は次のとおりです。
- シンプル:250,000〜400,000スム(約20〜35ドル)。バザールでの朝食、昼のプロフやラグマン、カフェでの夕食、地下鉄、1〜2か所の史跡見学が含まれます
- 快適:500,000〜900,000スム(約40〜75ドル)。着席スタイルのレストランでの食事、Yandex Goでの移動、複数の入場券、いくつかのお土産が含まれます
- ゆとり:1,200,000スム(約100ドル)から。ファインダイニング、プライベート送迎、スザニ、陶器、シルクなど本格的なお買い物を想定しています
予算が膨らみやすいのは工芸品のお買い物です。工房やバザールでは、常識の範囲内で価格交渉が可能で、ブハラやサマルカンドの大規模なアトリエの多くはカードに対応し、配送の手配もできます。高価な品の領収書は保管してください。ヴィンテージの絨毯やスザニなど古く見える品は、国外へ持ち出す際に輸出許可証が必要になる場合があります。信頼できる販売店であれば手配が可能です。

現金の持ち込みについて
外貨のウズベキスタンへの持ち込みに上限はありません。ただし、1億スム相当(2026年11月のレートで約8,400ドル)を超える現金は、到着時に書面で申告する必要があり、その金額を超える現金を持ち出す際には、スタンプの押された申告書が必要です。ほとんどの旅行者はこれよりはるかに少ない額しか携行せず、申告書とは無縁です。詳細は、ウズベキスタンのビザ・入国ルールに関するガイドをご覧ください。
TourEastとの旅
当社のツアーでは、宿泊、交通、ガイド、入場料は事前にお支払い済みのため、旅行中に必要なのは、含まれていない食事、お買い物、チップ分のお金だけです。プライベート旅程の予算計画についてお手伝いが必要でしたら、タシケントのチームが喜みしてご相談に応じます。



